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第7回演奏会の鑑賞記

 投稿者:るんるん  投稿日:2016年10月18日(火)15時44分9秒
返信・引用
   心地よい混声合唱の余韻を残してステージの幕が下りた。
 「心の歌をずっと歌い続けて行きたい」という西六郷鎌田記念合唱団団員皆さんの思いが伝わる晴れやかで楽しい演奏会が終わったのである。
 終演の場面で、指揮のT口先生を先頭に団員皆さんの達成感に満ちた顔、また顔が明るく輝いて見えたのは、僕だけでないだろう。

 そこから遡ること凡そ2時間……。
 僕は大田区民プラザに併設するレストランに「みんなのうた」仲間と共にいた。
 演奏会を鑑賞する前に昼食をいただきながら懇談しようという目的であった。
 その昔、NHKの「みんなのうた」や「歌はともだち」をカセットテープに録音しているが、その中からチョイスしてCD-Rに収録したものを参集者へのお土産として配った。
 その人に合わせた選曲をするという拘りがあり、収録曲は異なるのだが、自己満足に過ぎない。
 それでも、中には喜んでくれる人もいて、満更でもなかった。
 参集者は5年前にNHK-BS「熱中スタジアム~みんなのうた~」の収録に共に参加した、いつもの「うた仲間」初恋天使さん、くじょうさん、YUAさんの3人に加え、ジャズ好きでマラソンが趣味の後輩M君と最近メル友になった杉並児童合唱団OGのお二人という面子である。

 杉児OGのお二人と西鎌演奏会を共に鑑賞することになったきっかけは、2か月前に遡る。
 僕にとって、古き良き時代である児童合唱団全盛期の立役者は、西六郷少年少女合唱団、NHK東京放送児童合唱団、杉並児童合唱団の三つの団体が代表格である。
 当時のNHK総合テレビ「みんなのうた」「歌のメリーゴーラウンド」「歌はともだち」の3番組の常連として活躍した事実があるからだ。
 少年時代に憧れた合唱団なのである。
 そのうちの一つである杉児OGの方から、これまでにネット上に投稿した僕の記事を見たという連絡をいただき、メールのやり取りが始まった。
 児童合唱好きの僕にとって、憧れの合唱団員だった人とのやりとりほど楽しくてうれしいことはない。
 文章のやり取りだけなのに、直ぐに打ち解けて、いつの間にか西鎌演奏会を一緒に観ようという展開になっていた。

 レストランに時間を戻そう。
 音楽や歌の好きな人間は共通の思いがあるからだろうか。
 初対面ながら自己紹介もそこそこに、あっという間に心が通い合い、合唱などの歌談義に花を咲かせた。
 その昔、僕はNHK「歌はともだち」から杉児が歌う『夢をのせて』という曲をカセットテープに録音している。
 録音する際に、とても好きな歌だったことから、つい一緒に歌ってしまっていた。
 当時はジャックでテレビとカセットレコーダーをつなぐこともなく、周りの雑音交じりでの録音であった。
 その雑音の入った録音を先日杉児OGのお二人に提供していたのだが、僕の歌声が違和感のない本格的な歌声だったと持ち上げられた。
 社交辞令に違いないが、単細胞にはその言葉が嬉しくて、思わず「一緒に歌いましょう」と、その場で出だしを軽く歌ってしまった。
 ♪ちぎれ雲は 風にかるく 空をながれる……
 そんな楽しい時間はあっという間に過ぎ、開演時間15分前となった。
 西鎌の団員だったFacebook友達の夕星さんとも会う約束をしていたが、既にホールに入ったらしくその姿は見えなかった。
 チケットを買いプログラムを受け取った。
 事前に発表されていたプログラムの一部は、大いに期待させる曲目がずらりと並んでいたのだが、実際のプログラムを目の当たりにして、「みんなのうた」や革新的な『ライオンとお茶を』まで入っているバラエティーに富んだ選曲に、さらなる期待が高まった。
 そして、4年前の定期演奏会以来の鑑賞に胸を躍らせる自分がいた。
 あの日に出合った『未来へと』を、もう一度生で聴くことができるワクワク感が止まらなかったのだ。

 演奏会第1部が始まった。
 何と西六ならではの2曲メドレーでのスタートである。
 西六郷小学校校歌からの『ぼくらの町は川っぷち』というファンも関係者も納得の入りで、ほっこりと心が温まった。
 そこへ司会のH口さんが登場し、変わらぬ美声と、いい意味で“ゆる~い”心和む曲紹介があった。
 ここから西鎌の皆さんの歌による、めくるめく夢の世界が繰り広げられたのである。
 わらべ歌、民謡が合唱バージョンとして歌われると、原曲とは全く違った趣になる。
 『ずいずいずっころばし』も『竹田の子守歌』もとても良かったが、僕は『会津磐梯山』が一番気に入った。
 はっきりとは聴き取れていないが、♪チリシャン チリシャン チリチントリチットンシャン…… と徐々に盛り上がりながら歌っている導入部が印象的で楽しかった。
 先月、同級生で会津に一泊旅行し、磐梯山を仰いで来たばかりだったので、僕にとっては タイムリーな選曲であった。
 石丸寛氏は「みんなのうた」で数多くの外国民謡をアレンジしているが、日本民謡のアレンジもなかなか素晴らしいと感じた。
 プログラム最初の<ふるさとの歌>は、H倉さんとW崎さんのピアノデュオ『五木の子守歌』で締めくくられた。
 今年の大地震で災害に見舞われた熊本を思っての選曲だったようだ。

 次は<外国の歌>であった。
 懐かしい曲が続いた。
 ♪狭いながらも 楽しい我が家 愛の月影のさすところ……
 『私の青空』は、日本の喜劇王エノケンが歌っていたと記憶している。
 原曲が外国の歌とはいえ相当古い時代の曲のはずなのに、とても新鮮にアレンジされていて楽しかった。
 その後は僕の専門分野(笑)である「みんなのうた」が3曲続いた。
 60年代に放送された懐かしいラインナップである。
 ホームページ「60年代懐かしの宝箱」の主宰、初恋天使さんも大いに喜んだに違いない。
 西六郷少年少女合唱団が歌って1965年5月に毎日の歌として放送されている『だれかが口笛吹いた』は、リズミカルな中に美しい旋律が混じり合う。
 ♪くりの花しろい 山道をゆけば 青空のしたの 世界はすてきだ……
 このあたりの旋律が流麗で聴きどころだ。
 団員当時そのままに若々しい歌声を響かせてくれた。
 西六が歌って1965年4月・5月の金曜日に放送されたインドネシア民謡『輪になっておどろう』は僕の大好きな歌だ。
 隣のM君がプログラムに載っていたタイトルを見て、V6が歌った同名の曲『WAになっておどろう』と勘違いしたので、全く違う曲であることを説明してあげた。
 ♪みてごらん あのやしの実 月かげに ゆれてる……
 南国の匂いが漂う和みの合唱であったが、一緒に歌いたくて仕方がなかった。(笑)
 1967年6月・7月の火曜日にビクター少年合唱隊の歌により放送されたスイス民謡『牛飼いのヨーデル』が続く。
 ♪ファラララ ファラララ ハイホーヘイ 山道帰る ヘイ!
 声高らかな掛け声とともに曲が終わった。
 次はワルツ王Y・シュトラウスの三大ワルツの一つ『ウィーンの森の物語』であった。
 名曲中の名曲とあって、期待度マックスのうちに歌が始まった。
 うーん、素敵だぁ~?
 うっとり聴き入っていた。
 個人的には『美しく青きドナウ』推しだが、こちらの選曲は珍しくて、貴重に感じた。
 第一部の締め括りは西六が「みんなのうた」で初めて団単独で歌った記念碑的な楽曲『線路はつづくよどこまで』であった。
 ♪はるかな町まで 僕たちの 楽しい旅の夢 つないでる
 当時小学2年生だった僕が胸を高鳴らせてテレビにかじりついて聞くほど好きだった歌である。

 演奏の合間や休憩タイムには、頼まれてもいないのに隣に座った杉児OGのお二人や後輩に余計な説明や解説をしてしまった。
 「西六団員当時に鎌田先生に鍛え上げられた発声で歌い続けておられるし、選曲が良く知られたポピュラーなものが多いので、一般の方も楽しめるんですよ」
 さらにはメンバーを紹介したくて、自分の思い入れたっぷりで話していた。
 「ソプラノのキラキラした声の持ち主はK桐さんで、お隣は声量豊かなM山さん、いつもはM田さんという綺麗な発声をされる方がいて終演時のご挨拶もなさっておられたのに今日は姿がないんだよね……アルトはK泉さんがリーダー的存在で、「歌のメリーゴーラウンド」にも出演していた方……未だにボーイソプラノのような発声をなさるテノールがK川さんで、あの白髪のダンディーな紳士が事務局のF田さん、右端の背の高い人が団長のH口さん……」
 ずっとこんな調子である。

 第1部と第2部との間に15分の休憩時間が設けられていた。
 僕は数週間前に4、50年前の西六郷少年少女合唱団の歌の数々を収録した自製CDを西鎌の皆さんに聴いてほしくて事務局のF田さんに送っていた。
 それと同じものを夕星さんにも差し上げることにしていたので、ホールの外のソファーで待機した。
 「るんるんさーん」
 後ろから声がした。
 その声の持ち主こそ、夕星さんであった。
 5月の西六定演以来の再会なのだが、Facebookで写真を拝見していることもあり、しょっちゅう会っている感じがした。
 つい昨日も七五三での着物姿を拝見したばかりであった。
 元気な息子二人も出てきて可愛さ爆発であった。
 会うたびに大きくなっている。
 「これに『線路はつづくよどこまでも』が入っているんだよ」
 息子たちに話をする夕星さんの母としての姿があった。
 なんでも子供たちは車の中でこの曲をよく聴いているという話であった。
 休憩前に夕星さんら会場に駆け付けた西六OB、OGの方々も大勢壇上に上がって、この曲を大合唱したばかりだったので、タイムリーな話題となったのだった。
 夕星さんに西六で同期だったという美しい女性の紹介を受けたのに、お名前を聞きそびれてしまった。

 そして、第2部が幕を開けた。
 待ちに待った『未来へと』が軽快に始まった。
 T口先生の指揮ぶりが、とても素敵なことに気が付いた。
 ♪道ですれ違った(~伴奏~) 小さな子供の笑顔(~伴奏~)……
 出だしの伴奏のところで手を後ろに組む仕草が何とも可愛らしい!
 これまで団員の表情にばかり目が行く僕であったが、ここからT口先生の指揮ぶりに俄然注目するようになっていった。
 ♪ぼくらの空に虹がかかった 時間は不思議だね
 僕が一番気に入っているフレーズである。
 首を振り貧乏ゆすりしながら合唱を楽しんだ。
 次の曲も凄くすごく楽しみにしていた『落葉松』である。
 ♪からまつの 秋の雨に わたしの 手が濡れる 落葉松の 夜の雨に わたしの 心が濡れる……
 美しい響きを聴かせつつ徐々に盛り上がっていき、これまでに聞いたことがないほどの凄まじい迫力で全員が力強く歌うクライマックスへと進んでいった。
 このメリハリの利いた合唱には心が震え目頭が熱くなった。
 泣きだしそうになった。
 森麻季のソプラノ独唱を家で良く聞いているが、全く別の趣で僕の心を鷲掴みにした。
 「♪わたしの心が濡れる」どころか、感動で僕の心が打ち震えたのである。
 この曲に限らずT口先生の指揮は、時に繊細で時にダイナミックで何よりも明確で素晴らしかった。
 今回の演奏会で、いっぺんにT口先生のファンになった。
 次の曲は、モダンな『ライオンとお茶を』であった。
 お洒落な女声合唱による弾むようなスキャットから始まり、軽やかなピアノ伴奏からの『ボレロ』を連想させる主題の繰り返しが徐々に盛り上がりを見せていく。
 そうかと思えば、次には徐々に穏やかになっていき、寄せては返す波の如く続いていく。
 とても華やかで楽しい音楽!
 ややもすると一本調子に陥りやすそうな曲だが、なんとメリハリのある見事な合唱なのだろう。
 素敵すぎて、もはや拍手喝采するしかなかった。
 この三つの混声合唱曲は全く違う表情を見せながら、確かな西鎌らしさを主張する名演奏であった。
 「溢れ来る感動を有難う!」
 心からそう感謝した。

 演奏会の締め括りは<楽しい合唱名曲集>と銘打ってのバラエティーに富んだ構成の6曲である。
 坂本九の『見上げてごらん夜の星を』をW崎さんが笑みを湛えながらのピアノ演奏でロマンチックに表現する中を、昨年のプラネタリウムコンサートの主催者からの感謝のメッセージが流された。
 曲名とプラネタリウムとがぴったりマッチした心憎い演出に聴衆は夢心地である。
 合唱団が色々な場所に赴いて大活躍していることを知った。
 実に喜ばしい、そして嬉しい。
 僕にとっては、歌詞さながらの“♪ささやかな幸せ”を感じるひと時であった。
 『満天の星』は沖縄の歌ということであったが、今日のプログラムで知らない曲の一曲目であった。
 初めて聴く曲は先入観がないので、冷静に聴くことができる。
 沖縄らしい独特の優しい旋律が心地よかった。
 『心の瞳』は坂本九の遺作と紹介があったが、この曲も初めて……のはずだった。
 ♪心の瞳で 君を見つめれば 愛すること それが どんなことだか……
 歌が始まると、「ん?聞いたことがあるような……そうか、表参道高校合唱部だ!」
気が付いてしまった。
 (うんうん、知っているぞ。というか聞いた覚えがあるぞ。)
 昨年に合唱シーンがあるところが気に入って、毎週欠かさず視聴した青春ドラマの中で歌われていたのだ。
 (おー!これは、いい曲だ?)
 ドラマの合唱部の歌は可愛らしくて、少人数ながらそれなりに聴かせてくれてはいたのだが、西鎌の厚みのある中に切なく迫ってくる合唱は、響きも豊かさも全く違う。
 後に初恋天使さんがこの演奏を絶賛していることを知り、「我が意を得たり」と頷くことしきりであった。
 初恋天使さんの意見に強く熱く、そして激しく賛同させていただく。
 ♪真っ赤な太陽の 沈む砂漠に 大きな怪獣が のんびり暮らしてた……
 『怪獣のバラード』が始まった。
 僕が高校生だった頃のヤング101メンバーの溌剌たるダンス入りの若々しい歌とは一味も二味も違う聴かせる合唱である。
 ♪怪獣にも 心はあるのさ 出かけよう 砂漠捨てて 愛と海の あるところ
 4年前の演奏会打ち上げ会に特別に参加させていただいたときのことを思い出した。
 演奏会にゲスト出演した西六現役団員も打ち上げに参加したのだが、みんなで大合唱するときに、この曲の人気が高かった。
 そういえばあの時、僕は『あふれる若さ』をリクエストした。
 ♪若葉もえる森の中 歩け軽やかに 若い仲間が呼んでいる……
 今年になって、ある女性団員ご本人から直接お聞きしたのだが、そのリクエストがきっかけでお誘いを受け、歌いたくなり、西鎌に入団することになったという。
 僕のリクエストがなかったら団員になっていなかったという話なのだが、思いがけない事であった。
 いただいた感謝の言葉には驚くばかりであった。
 話が飛んでしまったが、そんなこんなの4年前を思い出しながら聴いた元気なバラードであった。
 足を踏み鳴らす場面があったのは、この曲だったろうか。
 指揮のT口先生の足踏みと団員の足踏みがピッタリ揃っていて、実に痛快であった。
 その後には中島みゆきの『糸』と『麦の唄』が合唱曲に生まれ変わって連続で披露された。
 ♪縦の糸はあなた 横の糸は私 逢うべき糸に 出逢えることを 人は 仕合わせと呼びます
 ♪なつかしい人々 なつかしい風景 その総てと離れても あなたと歩きたい……
 どちらも歌詞も曲も素晴らしいが、僕は後者『麦の唄』に、より魅力を感じた。
 朝の連続テレビ小説「マッサン」は全く見なかったが、そのテーマ曲だったという。
 事前にプログラムが発表されたことから、YouTubeでチェックしていた曲である。
 そこには様々な合唱があったが、やはり西鎌は一枚上を行っていた。
 M山さん、K泉さんの登場に心で拍手しながら、ベテランのお二人の美しいハーモニーを聴いた。
 その歌声に痺れた!
 こうして配布されたプログラムに載っている全ての曲が終わった。
 だが、アンコールの曲が残されていた。
 ホームページのトップで事前に発表されていたあの曲が、まだ歌われていない。
 そう、あのフォークソングの名曲、誰もが知っている『あの素晴らしい愛をもう一度』である。
 ♪命かけてと 誓った日から 素敵な思い出……
 声に出さずとも少しだけ口を開けて、ほろ苦い少年時代の純な思い出と重ね合わせながら一緒に歌わせてもらった。
 これで終わりかなと思ったら、編曲を担当されたY田さんの紹介があり、小椋佳の曲をアレンジした合唱がY田さんのピアノ伴奏のもとに披露された。
 知っていると思っていたのに、聴いてみたら知らない曲だった。?
 あれ?タイトルは何だったかな……思い出せない。
 これだから年は取りたくない。
 るんるん61歳の秋である。(何のこっちゃ)

 ここで場面が冒頭の幕が下りた場面に戻った。
 僕は「うた仲間」らと共に演奏の余韻に浸りながら、ああだこうだと語り合っていた。
 聞けば杉児OGのお二人は、卒団生数人で時折集まり、懐かしい歌を歌っているという。
 そこで「西鎌の皆さんと一緒に歌えたらいいね」とお話ししてみた。
 「こんなに本格的な混声合唱には私達のレベルではとてもとても……」とおっしゃりつつも、謙遜の中に隠された意欲を垣間見た気がした。
 西六と杉児は、N児や荒川らと共に全国に名を馳せる児童合唱のトップである。
 このように認知された有名な合唱団の卒団生の皆さんなら、きっかけさえあれば、一緒に練習することもできるであろう。
 やがてはステージに立って合同で歌ったり交互に歌ったりすることも可能であろう。
 杉児OGのメリーさんから、こんな感想の言葉があった。
 「アンコールでのY田さんのピアノが素敵でした」
 先ほど最後に登場した特別ゲストのピアニスト、Y田さんのことである。
 すかさず、こう答えた。
 「Y田さんは以前には西六のピアノ伴奏をしておられた方ですよ」
 もう一人の杉児OGであるN田さんが、こう言葉を継いだ。
 「杉児にも、合唱団創設期からのメンバーで、のちには素敵なピアノ伴奏をしてくださった男性がいるのですが、その男性と同じような存在ですね」
 僕は頷いた。
 その男性は、ピアノ奏者であり、楽曲編曲者であり、まさに西六のY田さんのような存在だということだった。
 Y田さんに話を戻そう。
 僕は西六の「ソング・ブックⅢ」をこよなく愛し、何度も何度も繰り返して聴いている。
 ピアノはY田さんとKさんの二人の名前が書かれてある。
 2枚組55曲のラインナップであるが、いつ聴いても痺れる演奏である。
 度々ソロとして登場するK本さんの歌声も素晴らしいが、Y田さんらのピアノ演奏の素晴らしさも見事なものだ。
 だから、Y田さんの存在は既に承知していた。
 思い起こせば、10年前に単身で初めて西六の演奏会を鑑賞した時のピアノ演奏はY田さんであった。
 今回は自ら編曲した曲を弾く場面での登壇であったが、僕も嬉しさいっぱいの気持ちで観させていただいた。

 しばしの時間を過ごしたのちに、ゆっくりと腰を上げてホールを後にした。
 帰りがけにホールの最後方で録音係を担当なさっておられた「熱中スタジアム」出演仲間のM馬さんに声を掛けたが、また余計な一言を言ってしまった。
 「CDが出来上がるのを楽しみにしていますよ」
 無用なプレッシャーをかけてしまった。

 美しい響きのある歌声を披露して下さった団員の皆さんが、会場の玄関口に勢揃いで我々来場者を見送って下さった。
 皆さんの笑顔がはじけていて、ステージでの表情そのままに、それぞれに輝いて見えた。
 杉児OGの二人をF田さんにお引き合わせした。
 「そのうちに一緒に歌いましょう」
 「仲間のようなものですから、みんなに話しますよ」
 そんな会話を耳にした。
 (えっ、一緒に練習するの?まさかのコラボ?それとも合同ステージ!?僕の夢が現実になるの?……)
 勝手に妄想してしまう一コマであった。

 F田さんから打ち上げ会へのお誘いを受けたが、今回は遠慮させていただくことをお話しし、帰宅の途に就いた。
 大ホールに響き渡った素晴らしい合唱が爽やかな余韻となって心を満たしていた。
 美しいオブリガートの響き、ソロやソリによる工夫された合唱、様々なシーンが走馬灯のように現れては消え、消えては現れた。
 新幹線での帰宅途中に後輩のM君から届いたメールには、こう書かれてあった。
 「演奏会の後、心が軽やかになり、10㎞位ジョギングして今アパートに戻ったところです」
 彼なりに初めての西鎌演奏会による混声合唱を心と身体でしっかり受け止めてくれた証と喜んだのである。
 もっとも彼を演奏会に誘ったのは初めてでなく、昨年にN児OGによる女声コーラスグループ「レジェンドール」のリサイタルも一緒に鑑賞していたので、そこから合唱に対する意識が変わったのであろう。
 車窓からの景色は静かな夜の佇まいに移ろいでいたが、僕の心の中にはポカポカと明るい日差しが注いでいた。

 
 

るんるんの10年目のレポート

 投稿者:るんるん  投稿日:2016年 5月11日(水)17時19分33秒
返信・引用
  西六郷少年少女合唱団2016定期演奏会を鑑賞して~

平成28年5月3日14:00開演「第一生命ホール」、指揮:小池直樹 ピアノ:中島剛

<はじめに>
西六郷少年少女合唱団定期演奏会。
この場に足を運ぶこと、10年。
地方から上京してまで連続で鑑賞するのは、恐らく僕ぐらいであろう。
最初に足を運んだのは2007年である。
会場は浜離宮恩賜庭園に近い「朝日ホール」であった。
はじめてだったので、ウェルカムコンサートがあることを知らなかった。
席について待機していたら、ロビーから聞こえてくる合唱に驚いて、その場に駆け寄ったことが印象に残っている。
晴れやかな顔で楽しそうに歌う団員の歌声に癒された。
『ハイキングに出かけよう』や『夏の山』など、NHK「みんなのうた」の懐かしい歌が聞けたのが嬉しかった。
開演前から異常に興奮する自分がいたことを懐かしく思い出す。
組曲『遠足』に大満足した演奏会だった。
素晴らしいボーイソプラノのK藤君の存在を知った喜びが忘れられない
帰宅するときには同窓会会場の看板を横目で見ながら「来年も来よう」と決心していた。
そこから毎年「来年も」という思いで足を運び続けた。
気が付いたら、いつの間にか10年目を迎えていたのである。
最初は単身だったが、徐々にうた仲間と一緒に鑑賞するようになった。
2011年にNHK「熱中スタジアム」という番組で知り合ったのが、合唱団OBのM馬さんである。
それがご縁となって同窓会にまでお邪魔することができたのは、望外のことであった。
そこでOB、OGの皆さんや現役団員と共に歌うことができるのが楽しい。
部外者の立場もわきまえず、毎年お邪魔してしまう自分がいる。
2007年に僕が最初に鑑賞したときの団員は、8年目の2014年に卒団したH出(妹)さんを最後に全員卒団してしまった。
昨年(2015年)は総入れ替えという状態だったが、毎年新団員が入っているので、全く違和感はない。
団員が入れ替わったので、10年前とは違う合唱になっているのかもしれないが、聴き比べたところで音楽的なことが分からない僕には、その違いが判らない。
そんな素人ながら、定演を毎年鑑賞するのが楽しみでライフワークとなっている。
今年もワクワクしながら、鑑賞したことは言うまでもない。
その都度、鑑賞記まがいのレポートを書いている。
だからといって、ネタが切れることはない。
文章が上達して、内容が充実してきたかというと、そういうわけでもない。
ただひたすらに好きな児童合唱を聴いての感想と個人的な思いを綴っているだけだ。
ときに脱線することもあるが、それも僕らしいところだ。
今年もまた、音楽性には欠けるものの西六愛にあふれるレポートを自由気ままに書くことにしよう。(笑)

<定期演奏会>
プログラムを見て団員が19名に減っていることに気が付いた。
N澤R歩さんからT巻Sさんまで男子4名女子15名であった。
昨年より4名も少ない。
「少子化の影響?大丈夫かな?」
そんな風に要らぬ心配をするのであった。
実は僕が定期演奏会を鑑賞するようになった2007年からの歴代団員名簿を作っている。
ファンとして団員の変遷を資料として持っていたいと思ったからだ。
その資料で当然ながら団員の人数の変遷が分かる。
・2007年~S田M子さんからH出(妹)さんまで25名。
・2008年~Y行R絵さんからS木K子さんまで20名。
・2009年~T藤M輝さんからY山M吹さんまで23名。
・2010年~O瀧AさんからM Y香さんまで21名。
・2011年~K藤Y治君からG来N江さんまで20名。
・2012年~G来K文君からY野Y姫さんまで21名。
・2013年~I藤F子さんからY原S助君まで22名。
・2014年~H出(妹)さんからH尾R子さんまで20名。
・2015年~G来N江さんからT巻Sさんまで23名。
ご覧のとおり20名を割ることはなかったのだ。
しかし、演奏が始まると、そんな心配はどこかに吹き飛んだ。
もっとも前半は小学校の合唱部員も一緒の合同演奏ではあったのだが。
第1部は日本の合唱曲であった。
♪てびょうし うとうよ……
『これが音楽』で元気良くスタートした。
♪あおい ちきゅうは だれのもの……
お馴染みの曲が続く。
♪みちというなの ふねにのり……
Nコン課題曲として一世を風靡した人気曲である。
♪さよなら さよなら さよなら たいよう……
山本直純の流麗な旋律が印象的な『夕日が背中を押してくる』である。
同行した高校の同級生O君に思わず訊ねた。
「この歌、覚えている?」
「あぁ、知っているよ」
軽い返事だったが、二人には思い出の歌だった。
実は陸上競技部のクラブ活動を終えて彼と一緒に帰宅したときに、分かれ道のところで僕が歌って別れていたのだ。
ああ 懐かしき青春! 美しき「みんなのうた」!
後半に入って僕が尊敬する中田喜直の童謡曲集となった。
一番印象に残ったのは『夕方のおかあさん』である。
♪……ごはんだよ(ごはんだよ) やっぱり おなじだ おなじだな
2番はN澤さんのソロであった。
とてもピュアな声質で心に響いた。
もう一度聴いてみたい。
♪おかあさん おかあさんと そっとよんでみる……
『おかあさん』は僕のお気に入りの歌である。
デビュー間もない梓みちよさんもレコーディングしていた昭和の名曲だ。
合唱曲としての選曲に感謝したい。

第2部の前半はブルガリアの合唱曲であった。
ブルガリアといえば、すぐにソフィア少年少女合唱団が思い浮かぶ。
日本の数々の児童合唱団と交流した親日的な姿が印象に残る。
静岡児童合唱団とは姉妹提携しているが、西六も交流を深め合った合唱団の一つだったようだ。
お馴染みの愉快な『蛙のポルカ』のほかに、こんな曲が演奏された。
♪ひろい あおぞらのなか……くるくる まいとび……
ほがらかな曲調の『かわいいおしゃべりひばり』である。
元気が沸き上がったが、最後は消え入るように静かに終わる凝った合唱だった。
♪……アンブローラ アンブローラ アンブローラ ララララー……
『紙の船』は落ち着いた曲調に哀愁が感じられた。
♪……おそらに えがいた あーちの したには……
『ひばり』はリズミカルな中に高度なピアノ伴奏が印象的な楽しさ満載の合唱だった。
ブルガリアの児童合唱曲は総じて日本人向きだと感じた。
違和感なく耳に入ってくる。
「みんなのうた」でも『若人の歌』『元気な仲間』『冬の歌』などたくさんの名曲が紹介されている。
後半は再び日本の合唱曲であった。
組曲の中から抜粋した曲が披露された。
不覚にも知らない曲ばかりだった。
最後の『IN TERRA PAX』だけは、かろうじて知っていた。
♪IN TERRA PAX ちきゅうに あいを……
ダイナミックな曲で爽快だった。
予告ではプログラムに組まれていた『トランペット吹きながら』がなかった。
どうしたのだろう?
♪ふるさと SL マンモスのきば……
楽しみにしていたと言え、いつも聞いている曲なので、ダメージはない。

アンコールは大サービスの4曲であった。
『鷗』は三好達治の詩に木下牧子が曲を付けた名曲である。
僕の三女も高校音楽部の定期演奏会で歌っているお馴染みの曲であった。
毎年「ご来場者アンケート」があるのだが、もしかしたら過去に僕がリクエストしているかもしれない。
♪ついに じゆうは かれらのものだ……
しっとりした中に心を震わせるメロディーが心地よかった。
『はばたけ鳥』『花~すべての人の心に花を~』と続き、有終の美を飾るのは、やはりこの曲であった。
『ぼくらの町は川っぷち』である。
♪……とうさん かあさん かえるまで……
“そんなぼくらの町なんだ”
なぜか西六郷の町並みを想像してしまう。

<みんなのうた熱中人オフ会>
演奏会終了後に元NHKディレクターで「みんなのうた」制作担当の一員だったS村さんを囲んで番組ファンが集った。
番組で最初に流された曲が『おお牧場はみどり』であることは、有名である。
S村さんからこの曲に関して初耳のエピソードが語られた。
外国曲なので日本語歌詞をつけたのであるが、最初の案は“おお”ではなく“ああ”だったというのだ。
途中で「ホイ」と掛け声をかけるのだが、“おお”のほうが自然な流れになるということだったらしい。
短時間ではあったが、ディレクターならではの興味深い裏話をたくさん聞くことができた。

<同窓会>
事前に同窓会へのお誘いをしてくださったのはOBのF田さんである。
体調を崩されて療養中とのことで、ダンディーなお姿がなかった。
(F田さんのイニシャルにFを使うかHを使うか、いつも迷うが、ヘボン式にした。)
いつも優しく接待してくださるM田さんも所要があってお見えになっておられなかった。
しかし、心強いM馬さんの姿があった。
久しぶりに見るM馬さんは、以前よりシュッとしたスマート体系になっておられた。
聞けば仕事の合間を縫って、テレビドラマのエキストラを演じておられるという。
僕の想像であるが、エキストラを演じるために体を絞ったのではなかろうか。
WOWOW開局25周年記念ドラマ「沈まぬ太陽」にも出演されたそうで、番組のチラシをいただいた。
8日の第1話は無料放送だと聞かされていたのに、見逃してしまった。
GW最終日で帰宅した当日だったため、疲労困憊でドラマどころではなかったからだ。
M馬さんは刑事役など色々なドラマのエキストラを演じておられるそうだ。
近いうちにその勇姿を見る機会は訪れるであろう。
それにしても4キロも痩せたそうで、羨ましかった。
M馬さんの隣にK川さんが座っておられた。
K川さんは西鎌メンバーであり、素敵なテノールの声の持ち主だ。
2012年の西鎌定演では『涙くんさよなら』をソロで歌っておられた。
ボーイソプラノのような発声に魅了されたものだ。
ミーハーな僕は、思わず「声質が大好きです」とお伝えした。
例によってH口さんの華麗でウィットに富んだ名司会で同窓会は進行していった。
卒団のN澤さんへのインタビューでは「嬉しかったことは、いっぱいソロを歌えたことです」「嫌だったことは、掛け声がうまく行かずに先生に怒られたことです」という本音を引き出していた。
H口さんのエスプリの効いた司会術は、実に爽快で場を和ませてくださる。
やがて恒例の全員合唱が始まった。
このひと時が楽しみでお邪魔している。
小池先生、ピアニスト中島さんの伴奏で、次から次と西六十八番の合唱曲が歌われた。
僕は美しい歌声の渦中で満足感に浸っていたが、OGでFB仲間の夕星さんと目が合った。
無邪気に歌を楽しんでいる僕の姿を見て、微笑んでくださった。(と、思う。???)
隣に座っておられたOBの方に「ファンなので、たぶん8割ぐらいは歌えますよ」と話していたのだが、実際には全曲歌うことができた。
これには流石に驚かれたようで「OBでも知らない曲があるのに、良くご存知ですね」と言っていただけたのは満更でもなかった。
途中で本格的なオブリガートを声高らかに披露する若いOGを見つけた。
昨年もK藤君と並んで歌っていたのだが誰だか分からない。
カメラ係をやっていたK藤君に確認したらS田さんだという。
僕が生の合唱を聴いた最初の団員の一人で、その時に卒団したS田さんだったのだ。
同窓会がお開きになったので、名刺を持ってご挨拶をした。
声楽の道に進んだそうで「たヴェるな★座」によるオペラと歌曲の演奏会のご案内をいただいた。
ソプラノメンバーの一人として歌うという。
岩手から上京しているので、鑑賞するのはなかなか難しいことをお伝えした。
東京近辺に居住していたら、当然駆けつけるところだ。
皆さん、5月30日(月)18:30開場・19:00開演「大泉学園ゆめりあホール」に是非お出かけください。
S田さんがいた場所には卒団から間もないメンバーが小池先生と共にいた。
スタッフとして演奏会のお世話してくれた皆さんだ。
入口に近い僕の席からは見えない奥の隠れ部屋にいたのだ。
現役団員もその隣にいた。
見覚えのある顔ぶれだが、みんなはファンの僕のことなど誰一人として知るわけがない。
「誰?このお爺さん」
そう思ったに違いない。(*_*;

<おわりに>
僕は歌が大好きだ。
幼い頃に歌好きの兄二人の影響を受けたと思う。
兄たちの音楽の教科書に載っている歌は全部歌えた。
小学校の音楽の時間は最初から大きな声で歌ったものだ。
5歳上の長兄はNHKから「みんなのうた」の楽譜を取り寄せて、大切に保管していた。
歌が好きな僕がその場所を知らぬはずはなかった。
長兄がいない時を見計らって、楽譜を取り出し歌っていた。
当時の「みんなのうた」は児童合唱団が主役であった。
その常連の中に西六郷少年少女合唱団がいた。
以前にも紹介しているが、僕が一番初めに嵌った「みんなのうた」が『線路はつづくよどこまでも』であった。
それこそが紛れもない西六の合唱であった。
少年合唱団として発足した1955年に僕は生まれている。
合唱団との不思議な縁を感じ親近感を覚える。

これで定期演奏会を10年間連続で鑑賞した。
5年目ぐらいの時から10年は通い続けようと誓っていた。
あっという間の10年だった。
10年前は50代になりかけだった僕も今や年金生活である。
10年一区切りということで、11年目を迎える来年に鑑賞するかどうか、現時点ではハーフハーフである。(浅田真央ちゃんみたい(*^-^*))
「もう少し近場に家があったらなぁ」などと、どうしようもないことを考えてしまう。
今はっきり言えることは、秋の西六郷鎌田記念合唱団定期演奏会についてである。
万難を排してお邪魔したいと思っている。
必ずや美しいハーモニーを会場いっぱいに響かせてくれることだろう。
僕と同世代のメンバーが多いが、その歌声は永遠に不滅なのだ。(長嶋選手のパクリ!)

映像はYouTubeにアップされた練習の様子『夕方のおかあさん』
https://www.youtube.com/watch?v=iITOqVs15tk

同行した「みんなのうた」仲間のブログから。
http://gyokuyo.tea-nifty.com/blog/2016/05/post-4c71.html?cid=138087959#comment-138087959
http://blogs.yahoo.co.jp/milestone78_0628/39302767.html

上には上がいるもので、2000年からずっと連続で演奏会に足を運ばれている方がいらっしゃる。
http://ginzanokaze.music.coocan.jp/melody/n.bokuranomachi.html
この方に比べたら僕などはまだまだ“ひよっこ”に過ぎない。
 

西六郷鎌田記念合唱団(西鎌)「15周年記念演奏会」のCDを鑑賞して

 投稿者:るんるん  投稿日:2015年12月11日(金)16時12分58秒
返信・引用 編集済
  今までは実際に生で鑑賞した定期演奏会の様子をレポートしてきた自分である。
今回はCDを聴いて大いに感動したので、曲の感想や団員の皆さんへの想いを書いて見ようと思い立った。

では、そっそく本文に入ることとする。
(「です・ます調」で丁寧に書けばよいのだが、書き慣れた「だ・である調」で書くので、偉そうな文体になってしまうことをお許しいただきたい。)

♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪

2015年12月3日、郵便で思いがけないプレゼントが届いた。
差出人はH田□隆さん。
西鎌の事務局として、ずっと団員を牽引されておられる方だ。
「カレンダーかな。ん?この大きさはもしかしたらCD!?」
期待に胸を躍らせて開封したところ、なんということでしょう!(どっかで聴き覚えが……)
昨年の10月に開催された西鎌の15周年記念演奏会のCDが出てきたではありませんか!!
「わぁー、還暦祝いだ?」
そんなわけなどあるはずがないのに、勝手なことを思いながら、CDをかけた。
予定していた写真整理など、すべての事を放り投げて夢中で聴いた。
その日は西鎌合唱三昧の一日となったのである。~♪

一口で15周年というが、続けるのは容易なことではない。
メンバーの出入りもあったことだろうと想像するが、団員の情熱、合唱を愛する気持ち、そして何よりも団名になっている鎌田典三郎先生への感謝の気持ちが心の中にあるからだと思う。
Y田△博さんがピアノ演奏の主軸になっておられることに気が付いた。
2007年にはじめて西六の定演を聴きに朝日ホールに足を運んだ時に弾いておられた方だ。
後に入手した情報で、長いこと西六のピアノ演奏をなさっていた方だと知った。
その伴奏を聴くのも楽しみの一つに加わった。

◆第1部◆世界歌の旅
プロローグの『八十日間世界一周』のピアノ演奏が流れ、いよいよ合唱のスタートである。
●若者の春の歌
明るく弾むような若々しさに溢れる曲であるが、西六ではテーマソングに近いほど愛唱されているらしい。
たしかに西六演奏会の日に開催される同窓会で毎回歌われるので、この曲を知らなかった僕の耳にもすっかりなじんでいる。
新生西六の定演を鑑賞するようになってから、はじめて聴いた曲がけっこうある。
同じようなタイトルの『若い星の歌』をはじめて聴いたのは、いつだったろう。
西六の定演だったような……いや、思い出した。
ブルガリア・ソフィア少年少女合唱団が来日した時に生で聴いたことを。
ネジャルコフ氏の指揮のもとにヨシホフ作曲の合唱を始めて聴いたのだ。
そんなこともあってか、僕の好みは、むしろ後者である。
インターネットで検索したら、フォンテックで発売した「ソングブックⅢ」の中に両方の曲が収録されていることを知った。
それを入手してから僕のレパートリー?は、ぐんと広がったのである。
この『若者の春の歌』を作曲したポポフは『蛙の合唱』の作曲もしている。
これも西六ではお馴染みの合唱曲である。
第一生命ホールでのロビーコンサートで『うたえばたのし』とともに歌われたのが、懐かしい。
それにしても西六はブルガリアの曲をかなり歌っている。
ソフィアが静岡児童合唱団と親しく交流しているのは知っているが、当時は西六とも交流が深かったのかもしれない。
ブルガリアにおいて日本で例を挙げれば中田喜直さんのような存在の作曲家にハジェフ氏がいる。
僕はブルガリアというとハジェフ氏の作曲による『元気な仲間』を思い出す。
♪ランタラダーン タンタンタン ランタラダーン タンタンタン ランタラダンタラダーン ぼくらは陽気な若者達 美しい心とからだ・・・♪
おそらくNHK「みんなのうた」で紹介された最初のブルガリアの曲だと思う。
「歌のメリーゴーラウンド」(歌メリ)でN児と共演した時にも合同演奏していた曲だ。
おっと、1曲目からこんな調子だとこのレポートを書き終えるのに3日間くらい費やしてしまいそうだ。
少し押さえめに書くことにしよう。(笑)

●森の冬
「ああ、しびれるぅ」(足じゃないですよ)
「ソングブックⅢ」に収録されているが、いつ聴いても美しいメロディーで聴き惚れてしまう。
もしかしたらメンバーの中にこのアルバムの制作の現役当時に歌った方がいらっしゃるのかもしれない。
少年少女の清々しい歌声も良いが、大人の合唱もとても美しい。
歌の佇まいに、えも言われぬ趣がある。
♪ひとか~げ あとな~く きりは~しずかにこめ~♪
この辺りのメロディーは、まことにロマンチックである。
溌剌とした『若者の春の歌』のあとに、この曲をもってくるメリハリのある流れは素晴らしい。

●あふれる若さ
晴々とする合唱である。
僕の大好きな曲の一つだ。
1966年の5月に「みんなのうた」で紹介されたおなじみの曲で、いつ聴いても心がはずむ。
僕の中では西六の代表曲となっている。
2012年の定演後の打ち上げ会にちゃっかりお邪魔した時にもリクエストさせてもらった。
あの時のM山○子さんの迫力のある歌声を思い出す。
♪とんがりぐつもツンツンとすまして……♪
ここで調子が変わるところが素敵だ。そして、
♪なびくかぜに
のところでゆったりと入っていき、次第にスピードがアップしていく構成が見事だ。
「みんなのうた」ではメラー作曲の『ひかるこみち』とともに僕の愛唱歌となっている。

●うるわしのやしの島
これも「みんなのうた」でおなじみの曲だ。
1965年7月の歌としてお茶の間に流されたが、その時も西六が歌ったと思う。
そうはいっても、おなじみと思うのは「みんなのうた」ファンの自分だからこそであって、ポピュラーな曲とまでは行かないだろう。
♪思い出のふるさと 水清きわが島よ♪
♪せせらぎは野をよぎり 水田を潤す♪
T橋◇翁さんとK泉○子さん。
ソロとデュエットが初初しい。
実は2番の歌詞は「みんなのうた」で放送された当時の楽譜には掲載されていない。
ところがこの歌詞を知っている気がする。
レコードか「歌はともだち」(歌とも)など、別の音源で聴いたのだろう。
パーカッションのような楽器の導入もおもしろい。
Y崎□成さんが奏でる楽器は、どうやらギロというらしい。
的を射た良い効果音である。

●花まつり
西六定演のあとの同窓会で毎年歌われる曲だ。
「みんなのうた」では1965年4月・5月の水曜日の歌として放送されたが、あの中原美紗緒さんとN児が歌っている。
西六が番組に起用される以前(半年ぐらい前)の放送だ。
フォルクローレをこよなく愛する僕は、この曲が子どもの頃から大好きである。
ついつい濁声で一緒に歌ってしまう。
CDの合唱が台無しになってしまう。
ボンゴ演奏のサービスがあって体が動いてしまうリズミカルな演奏だ。
「えっ、これもY崎さん!」
なんと芸達者な方なのだろう。
ケーナの伴奏で聴く『花まつり』も良いのでは?
ふと、そう思った。
ここまでは僕たちのような「みんなのうた」「歌メリ」「歌とも」ファンにはたまらない選曲となっていた。

●夢路より
いよいよここからは有名曲のオンパレードである。
どなたが聞いても耳に馴染んだ曲ばかりで、楽しめる選曲になっている。
一般来場者向けだと思う。
一曲目はこの『夢路より』である。
アメリカ民謡の父と呼ばれるフォスター作曲の数多い有名曲の一つであるが、日本人には特に親しまれている感がある。
有名過ぎるためか新たな感動は無かったが、十分に楽しめる合唱であった。

●おおスザンナ
フォスターの曲としては一番有名かもしれない。
とにかく楽しい合唱である。
リズミカルな曲だけに最後のところでゆったりと歌う編曲が利いていると感じた。
ちなみに僕が一番好きなフォスターの曲はマイナーな?『主人(あるじ)は冷たい土の中に』だ。
中学校の音楽の教科書に載っていて、歌ったからだと思う。

●アニーローリー
独唱でも合唱でも、この流麗な旋律には心が動かされる。
西鎌の美しい透明な響きには心を洗われるかのようだ。
さすがにT口○枝さんのソロは本格的である。
指揮は誰が?
おっ、Y崎さんだ!
ここで個人的な紹介をすると、facebookでU根○恵さんとともに友達になっていただいた方である。
2012年12月にはじめて演奏会を鑑賞した時に、ピアノを弾いているところは拝見しているが、指揮をする姿は想像がつかない。
Y崎さんには、その大活躍ぶりに敬意を表したい。
勿論圧倒的に美しい独唱と合唱にも。

●流浪の民
外国の合唱曲として確固たる地位を築いているシューマンの作品だ。
おそらくN児だったと思うが、「歌メリ」か「歌とも」で歌っていた古い録音が手元にある。
西六の「ソングブックⅢ」にも収録されている。
何百(千?)回となく聴いている曲なので、すっと耳に入ってきた。
次々に現れるソロとデュエットが聴かせどころだ。
男女の個性が光る。
ジャケットの裏面を見ると、K桐○子さん、M山さん、K川△幸さん、S藤◇生さんとある。
みなさん素敵な良い声を持ってらっしゃる。
見事なものである。
この曲はY田さんのピアノのテクニックも見事だ。

◆第2部◆四季を讃えて
●あなたとわたしと花たちと
なんという華やかさ!
はじめて聴く小林秀雄さんによる曲だったが、一発で気に入ってしまった。
『まっかな秋』でおなじみの作曲家だ。
峯陽さんによる歌詞も素敵だ。
あとで歌詞を調べようと思う。
峯さんといえば『ぼくらの町は川っぷち』『ぼくらの空は四角くて』を直ぐに連想してしまう。
そして、僕ならではだと思うが、数年前の西六定演で峯さん作詞の『川のうた』(中田喜直さん作曲)を聴いたときの感動が甦ってきた。
♪川はだまって流れて行くよ 町のはずれの工場のそばを…
西六らしさに溢れていた。
さて、この合唱曲『あなたとわたしと花たちと』は、五月の歌にふさわしく、春の喜びに満ちあふれている。
♪さざめくようなまちです♪
など印象的な歌詞がところどころにあった。
全体として西鎌の音楽性にピッタリ嵌っていると感じた。
この込み入った混声合唱を難なくこなしてしまうみなさんって、いったい何者!?
凄すぎる、褒め言葉以外何も出てこない。
今回の演奏会の中で、僕、るんるんが一番心を動かされた演奏であることを申し添えておこう。

●君とみた海
この曲もなかなかだ。
なるほど、若松歓さんか。
ふるさとの海で、いつまでも輝いている思い出を歌っている。
琴線に触れるテーマである。
聴いて見ると触れるどころか揺らすほどの感動であった。
「海よ」の連呼からはじまるフィナーレが胸に染み入る。
ハミングで余韻に浸りながら終わるところも素敵だ。

●ぶどう摘み
淡々とした曲調ながら、次々に男声、女声が折り重なって心地良いハーモニーを奏でる。
新実徳英さんの曲は『なぎさ道』『ライオンとお茶を』程度しか知らない僕である。
新鮮な思いで聴かせてもらったが、作曲家の個性が良く表れた曲調だと感じた。

●雪の窓辺で
これは三好晃さん。
僕が知っている曲は『わりばしいっぽん』(昭和59年度NHK全国学校音楽コンクール小学校の部課題曲)ぐらいしかないが、著名な音楽家だけに素晴らしい曲だと感じた。
薩摩忠さんの詩を素直に曲にしている風だった。
雪の時季を歌っているのに、温かい。
降り積もる雪のように合唱がふわふわと重なって舞い降りてきた。
心の中は冷たいどころかポカポカである。
西鎌のメンバーの心が優しいからだろうか。

●大地讃頌
大変に有名であり、合唱曲のスタンダードというべき合唱曲だ。
有名どころの合唱団も取り上げていると思うので、真価が問われる。
それだけに演奏するのは勇気がいると思う。
ワーオ、ブラボー!!
素晴らしい!!!!
聴きながら思い出すことがあった。
今年の西六定演の時に歌仲間として同行した淡交フィルのK部氏が、自分が所属する混声合唱団で、この曲を歌いたいと言っておられたのだ。
この曲が好きなのだと言う。
そこで、その後の状況をお聞きしたところ、「リクエストしたが団員の反応が今一つ。歌うのは難しそう」との返事であった。
有名過ぎるので、新しい曲を歌いたいということだろうか。

ここまでの四季を讃える歌5曲を聴いたら、あまりの素晴らしさに感動に打ち震えてしまった。
たしかな「美しい響き」が感じられたからだ。

●虹と雪のバラード
これは1971年のポピュラーソングで、僕も大好きである。
合唱で聴くのは、もしかしたらはじめてのことかもしれない。
昔はトワ・エ・モワ、男女のフォークデュオによる歌として大ヒットした。
西鎌のメンバーもこの曲が巷に流れていた札幌オリンピック当時を思い出しながら歌ったに違いない。
当時のみなさんは、果たしてどんな若者、青少年だったのだろう?
合唱、音楽に止まらず、大きな夢と希望に満ち満ちていたことだろう。
この僕は16歳の高校生で、人生の目標など持たない不安定な思春期を過ごしていた。
大好きな「みんなのうた」で西六が歌った名曲『水色の空に』に出合った年だ。
この歌を収録したメンバーは西鎌におられるのだろうか?
いつか訊いて見たいと思う。
トワ・エ・モワは、この曲と『空よ』が特に印象に残る。
この合唱は、いろいろと蘇る思い出とともに、懐かしく聴かせてもらった。
清楚な女声の出だしから引き込まれてしまった。
徐々に混声になって盛り上がって行き、最後は静かに終わる構成が印象的だ。

●遠い日の歌
曲名を見て♪日は高く昇る花の木立よ水清く川を走る鮎の子♪を想像したが、(パッフェルベルの「カノン」による)とあった。
なるほど、全然違う曲だ。
バロック音楽の香りが漂う中に新しい息吹を感じる。
おお、この聞き覚えのあるメロディー、スキャットは確かにカノン!
歌仲間のYUAさんの娘さんの一人の名は、かのんちゃん。
この曲にちなんだものだと聞いている。
YUAさんは実際に会場に駆けつけておられるので、感涙ものでこの合唱を聴いたのだろうと容易に想像できる。

●あの素晴らしい愛をもう一度
わが青春の歌の登場である。
フォークソングの草分けの歌と言っても過言ではないだろう。
高校の文化祭で、大好きだったクラスメートのあの娘を含むクラス仲間数人と一緒に斉唱した思い出の曲だ。
同世代ならエピソードの有無にかかわらず、誰もが好きに違いない。
♪心と心が今はもう通わない♪~切ない。
西鎌のハーモニーは、最後のところでキラキラした絹のようなオブリ(ハイソプラノ)が光っている。
どなたの声だろう~K桐さん?
後で解く謎もあった方が良い。

●メドレー“星に祈りを”
なんと夢のあるメドレーなんだろう。
『お星様』『きらきら星』『星の世界』『見上げてごらん夜の星を』『星に願いを』
夜空に輝く星々が浮かび上がってくる。
うっとりした。
「・・・私たちはこれからも素敵な曲を歌っていきたいと思っております・・・」
途中にさりげなく団員代表のあいさつが入った。
歌声も美しいが、素の声も美しい。
これは美女に違いない!
「M田○○子さん?でも、副団長を退かれたっておっしゃっていたし・・・」
さっそくH田さんにメールをして確認を取らせていただいた。
「M田さんです」
その返事に納得したのである。

◆アンコール◆
●いつまでも(ぼくらの町は川っぷち)
2曲を1曲として歌っている!
お洒落なアイディアだ。
こういう気の利いた演出ができることが素晴らしいと思う。
全然違う曲なのに全く違和感がないスムーズな流れである。
『いつまでも』は心を揺さぶるメロディーラインが印象的だ。
♪ふるさとよ ふるさとよ いつまでもこのむねに~♪
この部分が耳に焼き付いた。

●線路はつづくよどこまでも
60年代初頭の「みんなのうた」に西六が初登場した記念碑的な曲だ。
そして、小学2年生だった僕が夢中になってテレビ画面にかじりついて毎日聴いていた曲でもある。
この曲がエンディングとは、なんという素晴らしい演出!
西六ファンにはたまらない。
「みんなのうた」ディレクターとして、後藤田純生さんとともにこの曲の録音制作に携わった志村建世さんのお顔が脳裏をかすめた。
さっそく、メールでこのことをお知らせした。
数年前に僕たち歌仲間が志村さんをゲストにお迎えして「みんなのうた」オフ会を開催した時に「作詞は後藤田さんがペンネーム佐木敏としてつけたもの」とおっしゃっておられたことを思い出したからだ。
すぐに返信を頂き「同窓会でみなさんが歌っている場面を思い出しました」と書かれてあった。
そう、僕たち部外者がM馬KさんやH田さんらの計らいで、はじめて同窓会にお邪魔させていただいた時のことだ。
志村さんがこの曲が歌われた後にしきりに懐かしがっておられる顔が思い浮かんだ。

♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪

この鑑賞記を書くまでの一週間にCDを30回以上繰り返して聴いた。
それだけ魅力的だったからだ。
僕が感じたことは選曲が聴衆に優しいということだ。
難解な合唱曲は一つもない。
聴いていて楽しかったり、心に響いたり、知っている曲も多く、とても心地良く感じられる演奏会だ。
団員の皆さん自体も、こうした合唱が好きなのだと思う。
今更ながら思うのは、演奏会に急に行けなくなった事情はあったのだが、やはり生で聴きたかった!ということ。
何よりもCDではメンバーの皆さんの表情とかH口□志さんの名司会の様子を味わうことができない。
生の醍醐味を味わいたい!そう思った。

H田さんから来年の10月16日(日)に「大田区民プラザ」で次回の定演があると、嬉しいお知らせをいただいた。
その前の6月26日(日)には岐阜県「サラマンカホール」で岐阜の合唱団とコラボ演奏もおこなうという。(今回のピアノ演奏の主軸だったY田さんが指導している合唱団)
さすがにそちらまでは行けないが、ビッグニュースである。
西六の伝統は児童合唱だけに止まらない。
西鎌の大人の合唱も綺羅星の如く輝いている。
定演には万難を排して出かけようと思う。
5月3日(憲法記念日)の西六定演(第一生命ホール)にも勿論足を運ぶつもりだ。
2007年から連続での鑑賞が10年目を迎えるからだ。
今から旅費の準備をしなくては……。
志村さんも来年の西六と西鎌の定演に「ぜひ行ってみたい」と意思表示をされていた。

最後にH田さんとM馬さんにお詫びとお礼を申し上げたい。
演奏会に行けなかったこともあって、何度もメールして催促してしまった。
勿論僕の為にだけ制作したCDではないことは承知している。
とにかく早く聴きたくて、何度もしつこく……迷惑だったろうなぁ(汗)
完璧な録音をなさったM馬さん、事務局として制作の指揮に当たられたH田さん。
お二人には大変なご迷惑とお苦労をおかけしてしまった。
「ごめんなさい、そして本当に有難うございます!!」
特にH田さんには「郵便物を見て一瞬カレンダーだと思ったのですが……」などとお礼メールに余計な事を書いてしまったことから、別便でカレンダーを送っていただくという至れり尽くせりの神対応をしていただいた。
ひたすら感謝である。

今回の投稿(レポート)ではメンバー紹介を堂々となさっておられるホームページなので問題はないとは思いつつも、団員の皆さんや関係者の方々の実名を載せることで、あるいはご迷惑をおかけすることがあるかもしれないので、文中に登場する方はイニシャルと記号との混合でレポートさせていただいた。
そうすることで第三者には隠すことができ、西六・西鎌関係者にはどなたなのか、すぐに分かるであろうという仕掛けだ。
個人的なことも織り交ぜてしまったが、これをもってレポートとさせていただく。
団員のみなさんには、益々お元気でご活躍を。
 

Re: 「風邪なんかひくなよ お腹こわすなよ」~阿蘇~

 投稿者:るんるん  投稿日:2015年 5月 5日(火)02時21分39秒
返信・引用
  アハッ?
緩衝器 って ~ もちろん「鑑賞記」です。
ちょっとボケてみました。~なぁんてね♪ 本当は変換ミスです。
誤字脱字をお許しください。

なお、歌仲間がブログでコメントしていますので、ご覧いただければと。
http://gyokuyo.tea-nifty.com/blog/cat5034082/index.html
 

「風邪なんかひくなよ お腹こわすなよ」~阿蘇~

 投稿者:るんるん  投稿日:2015年 5月 5日(火)02時14分3秒
返信・引用
  場違いとは存じますが、今年もまた緩衝器を書きましたので、以下のとおり報告させていただきます。

2015西六郷少年少女合唱団創立60周年記念定期演奏会を鑑賞して;るんるんこと小野寺満記

西六郷少年少女合唱団。
なんと!今年で創立60周年を迎えた。
奇遇にも還暦を迎えた僕と同い年である。
否が応でも親近感が湧いてしまう。
例年どおり5月3日の定期演奏会に駆けつけた。
ファン仲間にも声を掛け4名で鑑賞したのである。
僕が定期演奏会を鑑賞するのは2007年から連続9回目。
つまり9年間欠かさずに通い続けたことになる。
それだけの魅力があるからだが、いったい何が僕を惹き付けるのだろう!?
ひとつには少年時代にNHKテレビで出会った児童合唱へ憧れ。
さらには昔懐かしい曲をオンパレードで聴けること。
そして可愛らしい団員の姿を見て、美しい合唱を聴くこと。
まだまだあるが、これらのことが僕を惹き付け、毎年一番の楽しみとなるイベントになっているのだ。

プログラムに60年間のあゆみが紹介されている。
1955年の発足。
1963年にはNHK「みんなのうた」のレギューラーになる。
そう書かれてある。
ここに着目した。
「みんなのうた」熱中人である僕としては逃せないところだ。
『線路はつづくよ どこまでも』に嵌ったことを思い出す。
それまで放送された中にもお気に入りの曲はたくさんあったが、この曲は特に好きだった。
小・中学校当時を振り返っての思い出(自分史)を執筆しているが、そこでもこう書いている。

小学2年生~この年の「みんなのうた」で放送された曲のうち、特に好きだったのが『線路はつづくよ どこまでも』である。画面に釘付けだった。歌詞にあるとおり、毎日リズムに合わせて歌っていた。ハイソプラノが生きていた名合唱である。

その思い出に残る曲を歌ったのが西六郷少年少女合唱団である。
確認したところ西六が「みんなのうた」に初めて起用された記念碑的な曲であった。
1962年12月に『駅馬車』とともに見事な合唱を披露している。
そして翌年の1963年からはレギュラー扱いになったのだろう。
僕が子ども心に惚れこんだ『線路はつづくよ どこまでも』は、後半のオブリガートが特に印象的で美しい響きである。

当時「みんなのうた」を制作するNHKの職員の一人であった志村建世さんに直接聞いた話を思い出した。
既に紹介済みであるが、面白い話なので再掲する。
一緒に番組を制作していた後藤田純生さんのことである。
『線路はつづくよ どこまでも』の作詞は佐木敏なっている。
実は後藤田さんのペンネームであり、お酒が好きだったので“酒瓶”をもじって付けたのだという。
志村さんは自らのブログで『線路はつづくよ どこまでも』の放送当時の友部光子さんのアナウンスが『線路はつづく どこまでも』と「よ」が抜けたエピソードも紹介しておられる。
制作担当者ならではの興味深い話だ。
兎にも角にもこの曲を皮切りに西六は番組の常連合唱団となった。
30曲を超える曲を歌ったが、僕好みの曲が多い。
順不同であるが、タイトルを並べてみよう。

駅馬車(Trail to Mexico)
線路はつづくよ どこまでも(I've been working on the reilioad)
なんでもやるさ(Id Do Anithing)~「オリバー」より~
五年生
あくびのむこうにとびだそう
逃げた小鳥
いつでもどきどきしてるんだ
谷間をゆけば(Zillertal, du bist mei Freud)
輪になっておどろう
だれかが口笛ふいた
口笛ふいて(ボギー大佐より)
谷間に鐘は鳴りひびく
トレロ カモミロ
春の川で(Tres Jolie)
メキシコのダンス
勇気のうた
花のまわりで
禁じられた遊び
この日をめざして~メキシコオリンピック応援歌~
ぼくらの空は四角くて
アルプスの谷間(Emmentai Lied)
山のごちそう
じゃがいも
ふるさとのヨーデル(Erzherzog Johann Lied)
世界一周(Hinky Dinky Parles-Vous)
水色の空に
それ行け3組
春風のドライブ
ひざっこぞうマーチ
あふれる若さ('s wird schöne Maderln geb'n)
フリッパー(Flipper)
津軽りんごうた(お国めぐりシリーズ青森)
森の教会(The Little Brown Church in the Vale)

この他にも友竹正則さんや立川澄人(清登)さんらボーカルを担当した大人の歌手と共に歌った曲もたくさんあるが曲目は省略する。
僕が好きなのは牧山静江さんと一緒に歌った『星のヨーデル』である。
1970年代に歌われた曲を演奏会で聴いた例がないが、K本さんがソロを歌った『水色の空に』と共にいつかは聴かせてほしいと願っている。
西六が参加したのはNHK公式サイトによると51曲という数にのぼる。
60年代から70年代前半までの児童合唱全盛期には、かくも素晴らしい活躍をしたのである。
現在はNHKがこうした活躍の場を作ってくれないので、テレビで聴くことはなくなってしまった。
ファンとしては残念なのだが、定期演奏会がそれだけ楽しみになっているのも事実である。

さて、西六郷少年少女合唱団には僕が憧れた往年のソリストK本E子さんら美声の持ち主が多くいる。
最近ではK藤君に注目しているが、団員当時の歌声に一発で惚れ込みファンになった。
東邦音楽大学を卒業したようだが、今後の活躍を大いに楽しみにしている。

それでは、今回の演奏会を振り返って見よう。

<第1部前半 たのしい歌・みんなの歌>
『草競馬』が一番印象的だった。「みんなのうた」でも放送されているが、それよりも数段凝った編曲だった。
横山菁児さんの素敵な編曲を選んだ小池先生のセンスが光った。
楽しみにしていたのは『なんでもやるさ』であった。
半世紀前にNHK「歌のメリーゴーラウンド」で始めて聞いてすぐに好きになった曲だ。
僕の記憶では、その時には少年のソロあるいはデュエットがあったと思うが、今回は全体を通して合唱のみのバージョンで、これはこれで現在の西六らしさが出ていて良かった。
「歌のメリーゴーラウンド」で紹介された後に追いかけるように「みんなのうた」でも放送されたが、もともとはミュージカル映画『オリバー』の挿入曲であり『オリバーのマーチ』とセットで思い出深い曲となっている。
映画音楽も外国曲としてどんどん紹介されていたのだ。
久し振りに生で聴くことができて、嬉しかった。
『カナダ旅行』も「みんなのうた」だが、シャンソン歌手の芦野宏さんが歌っていた印象が強く、多少歌詞は異なっていたと思うが、軽快で楽しい曲を聴けて懐かしい気持ちでいっぱいになった。
薩摩忠さんの訳詞による♪テクシー、♪オンワワなど子供心に面白い歌詞だと思ったものだが、楽しい歌詞であることに今更に気づく自分がいた。

<第1部後半 日本の民謡・わらべうた(九州編)>
合唱好きであれば良く知っていると思う『いちでたちばな』でスタート。
畳み掛けるような楽しい合唱でいつ聴いても楽しめるが、この演奏は流石とうならせるメリハリに富むものだった。
民謡の風情を上手に残したアレンジで聴かせてくれたのが『かりぼし切り歌』。
ソロが聴いていて胸に染み入る合唱だったのが『島原の子守唄』。
「みんなのうた」では由紀さおりさんが『島原地方の子守唄(お国めぐりシリーズ九州~島原地方)』として歌っているが、やはり児童合唱が好きな僕としては西六バージョンが好みである。
大好きな曲『春の潮だまり』の作曲者である若松正司さんの編曲であることも分かり、納得してしまった。

<第2部 日本の合唱曲>
『ひとつの朝』は懐かしいNコン高校生の部の課題曲であり、今でも演奏される機会の多い曲である。
児童合唱では初めて聴いた。
団員数が少人数ということもあり厚み、迫力と言う点では少しもの足りないところもあったが、苦も無く歌いこなしているのには感心してしまった。
作曲した平吉毅州さんに心酔している歌仲間のAさんは演奏中に平吉さんの写真を手に持って聴き入っていた。
僕は優れた合唱曲のひとつとして聴いていたのであるが、Aさんにとっては、待ちに待った念願の演奏ということで、特別の思いがあったに違いない。
『小鳥の旅』はメロディーラインが好きで家でも良く聴いているが、生で聴くのは迫力が違った。
良い曲であることを再認識できて良かった。
そして今回の演奏会の目玉のひとつとして楽しみにしていた組曲『チコタン』である。
1曲目の『なんでかな?』から心がザワザワ騒いだ。
結末を知っているだけに急速に胸が熱くなっていった。
5曲目の『だれや!?』では感動の余り、目から熱いものがこぼれ落ちる寸前にまで追い込まれた。
OGのM田さんらからお話を伺ったが、芸術祭優秀賞を受賞した45年前のメンバーだったそうだ。
この曲に関しては鎌田先生ではなく、作曲者である南安雄先生の直接指導で歌ったそうで、魔法にかかったように引き込まれて歌ったという。
その歴史と伝統に裏打ちされた見事な合唱がホールいっぱいに響き渡ったのだから感動の渦に巻き込まれる僕がいたのは当然の結果と言えよう。
往年の団員の皆さんをはじめ、西六ファンの胸を熱くしたことは間違いないところだ。

<第3部前半 名曲をたずねて>
僕が楽しみにいていた曲の筆頭は『美しく青きドナウ』であった。
そもそも原曲が好きで、今でもレコードを良く聴いているからだ。
レハールの『金と銀』と共に何度も繰り返し聴いているワルツの名曲である。
だから、どんな合唱を披露してくれるのか心待ちにしていたのだ。
堀内敬三さんの訳詞で、吉田雅博さんの編曲と書かれていたが、半世紀前から聞き慣れた中山知子さん訳詞の曲とほぼ同じで、違和感なく耳にスッと入ってきた。僕が聴き馴染んでいたバージョンはN児の合唱であるが、どちら原曲をあまりいじっていないようなので、大きな差は生じなかったのであろう。
ソプラノが♪ハハハハハッハハハハハッ・・・と歌うところも同じで、聴きどころ聴かせどころとして心地良い演奏だった。
他には『トリッチ トラッチ ポルカ』の統率の中にグイグイ聞かせる小気味よいハーモニーが印象に残った。

<第3部後半 スペシャルアンコール>
今回のスペシャル企画である。
60周年を記念してのOB、OG団員との合同合唱だった。
ステージいっぱいに並んだ新旧メンバーによる豪華な合唱が披露された。
お馴染みの『若者の春の歌』『ぼくらの町は川っぷち』も当然良かったのであるが、聴き手としては織り込み済みであった。
今回の演奏の圧巻は何といっても『阿蘇』(火のくにのうたから)であった。
有名な曲で僕も大好きなのだが、このような物凄い迫力で聴けたのは望外のことであった。
演奏が終わるや否や「ブラボー」の声が飛び交うほどの感動のステージであった。
興奮してしまい曲の途中からは僕も口を開けて声には出さずに歌っていた。
ミヤマキリシマもキスゲもどんな植物なのか知らないのに阿蘇の映像が浮かんでくるかのような気分になっていた。
歌詞同様に火のように熱くほとばしる鼓動が♪ドードードドードドドドードド♪と高鳴っていた。
演奏会が始まる前にお会いしてご挨拶していた西鎌の団長、樋口さんや薄根さんらの頼もしい姿もあり、改めて西六郷少年少女合唱団の深い絆と伝統を感じることができた。
一ファンとしてこの感動的で迫力満点の合唱を聴けたことは幸せ以外の何物でもない。
はしょったが、以上が演奏会の様子と僕の鑑賞記である。

演奏会が終わりホールを出ると、西鎌団員などOB、OGの方々の姿があった。
K本さん、K森さん、M馬さんらの姿が見えないのが寂しかった。
『阿蘇』の余韻が残る中、「風邪なんかひくなよ お腹こわすなよ」「あっ、そう」(阿蘇)というオヤジギャグを言ってしまい、ひんしゅくを買う僕であった。
F田さんらにお誘いを受けたのを幸いに図々しくも今年もまた同窓会に飛び入り参加させていただいた。
M田さんらが僕たち部外者の話し相手をしてくださり、光栄な事であった。
昨年西鎌の演奏会をすっぽかしてしまった僕なのに、優しく接してくださり、有難かった。
しばし団員当時のお話を聞かせていただくなどしながら楽しく会食させていただいた。
創設当時のメンバーでアルトの要であったK泉さんは今でも西鎌の要の存在であるという話や、ごんちゃん(これで内部的には通じる)が団員に付き添ってくれる頼もしい存在であったとか、黛敏郎さんがどういう方なのか知らなかったとか名高いミュージシャンや演奏家と共演したのに子供だったので何にも分からなかったとかいうような団員ならではの話を聞くことができた。
さらには西六の話にとどまらず、N児は勉強のできる子でないとメンバーに選ばれなかったという噂があったとか、N児のソリストのK村さんと高校で一緒になって驚いたという話など同時期に研鑽し合った合唱団や団員の思いがけない話も聞くことができた。
僕たちの席に回ってこられた小池先生とも握手を交わし、素晴らしい演奏を聴かせていただいたことへの感動の思いを伝えさせていただいた。
同窓会は後半の全員での合唱がとにかく楽しい。
楽譜が配布され次々に歌った。
今年は一昨年には選曲されなかった僕の好きな曲『世界も歌をうたってる』が歌われた。
♪あーあああああああああああー
と 「♪あー」 ばかりで歌う中間部が印象的だ。
僕は阪田寛夫さんと山本直純さんのコンビによる曲がお気に入りなのだ。
ところが、どうやら団の中ではメジャーではない曲だったようで、司会のH口さんが「歌えんのかい!」と突っ込みを入れておられた。
H口さんはいつも名調子で「次は『おお牧場はグリーン』」「『若人の歌』は色々な事情があって・・・」などとユーモアのセンスも抜群だ。
こうして楽しい合唱の渦の中で幸せなひと時を過ごしたのである。
僕は最後にK藤君に名刺を渡してファンであることをアピールしてからお別れした。
きっと“変な老人”と思われたに違いない。

同窓会を後にした歌仲間4人でオフ会を行った。
こぞって『阿蘇』を絶賛し、同窓会で歌えた楽しさを噛みしめあった。
研究熱心な大学教授Oさんは中田喜直さんの『夏の思い出』の最後のフレーズがオリジナルは違っていたという情報をもたらし、メンバーは興味津々であった。
平吉さんファンのAさんもチェロ奏者のKさんも歌や音楽の話を熱く語り、懐かしの「みんなのうた」に詳しいことだけが取り柄の僕は『証城寺の狸囃子』の♪ポンポコリンは僕のお腹のことだなどと言って笑いを取ろうと必死になった。
話は尽きることなく、あっという間に時が過ぎ夜は更けていたので、名残は尽きなかったが散会の運びとなったのであった。
こうして楽しい演奏会鑑賞の一日が終わった。
リュックの中にしまってある60周年記念発売CDを聴くことを楽しみにしながら宿泊先へと向かった。
心の中で誓っていた。
「来年でちょうど10年。きっとまた来よう!!」と。
 

プラネタリウムで歌おう

 投稿者:Jk1sum  投稿日:2015年 2月25日(水)18時16分50秒
返信・引用
  西鎌 初体験
プラネタリウムで星を見ながら星の歌を聞く。
15年の歴史の中で始めての企画。
是非実現したいですね。
 

アドレス変更のご連絡

 投稿者:樋口 悟司  投稿日:2014年 8月21日(木)10時14分2秒
返信・引用
  深田 様

ご無沙汰しております。
先日はお電話でご連絡をいただきましてありがとうございました。
メールアドレスが変わりましたのでご連絡をさせていただきます。
shiguchi51@gmail.com
ご面倒をおかけしますが、当アドレスへの変更をお願いいたします。
よろしくお願いいたします。

樋口。
 

2014西六郷少年少女合唱団定期演奏会に出かけて

 投稿者:るんるん  投稿日:2014年 5月 5日(月)15時59分11秒
返信・引用 編集済
  会場 / 晴海トリトンスクエア内「第一生命ホール」(中央区晴海1-8-9)
開場 / 13:30 、 開演 / 14:00
指揮 / 小池直樹(東邦音楽大学卒業生)
ピアノ / 中島剛(東邦音楽大学講師)
<賛助出演> 西六郷小学校合唱部

●はじめに
 今年は例年と違い演奏会の鑑賞記というより筆者の日記的な内容になることをお断りしておく。歌の感想も少ないことから演奏会の様子を詳しくお伝えする内容にはならないので、期待されている方にはガッカリさせてしまうことをお許しいただきたい。とりあえず、プログラムを最初に紹介しよう。

◇第1部◇
たのしい歌・みんなの歌【合唱団・合唱部合同演奏】
・風のつばさを (山本櫻子 作詞/柳沢浩 作曲)
・誰も知らない (山本直純 作詞/福田一雄 作曲)
・D51は思い出の中に (きくよしひろ 作詞/山本博 作曲)
・木を植える (谷川俊太郎 作詞/木下牧子 作曲)
・こみちのきもち(筧和歌子 作詞/信長貴富 作曲)
・ゆうき~第79回NHK全国学校音楽コンクール小学校の部課題曲~ (中川李枝子 作詞/村松崇継 作曲)

名曲をたずねて
・母の教え給いしうた (ドヴォルザーク作曲/荻久保和明 編曲)
・ます (シューベルト作曲/妹尾幸陽 訳詞/吉田雅博 合唱編曲)
・ローレライ (ジルヒャー作曲/近藤朔風 訳詞/松下耕 編曲)
・海はまねく (イタリア民謡/薩摩忠 訳詞/小林秀雄 編曲)

◇第2部◇
日本の合唱曲
・七つのフランスの子供の歌 (深尾須磨子 作詞/中田喜直 作・編曲)
前奏曲
1.つきよ
2.げんきなこども
3.ねえ ねえ、おじいさん
4.ひつじかいのむすめ
5.パパ おふねも
6.こもりうた
7.かあさん おねがいよ
・ぼくらの町は川っぷち (峯陽 作詞/林光 作曲)
・ダボハゼのうた~児童合唱のために~ (峯陽 作詞/林光 作曲)
1.かぞえうた
2.はじめて汽車がとおったとき
3.タンポポ
4.夢
5.ダボハゼ行進曲

アンコール曲
・やさしさの日 (野田優 作詞/荻久保和明 作曲)
・若者の春の歌 (トドール ポポフ 作曲/木場康治 訳詞)
・瑠璃色の地球 (松本隆 作詞/平井夏美 作曲/源田俊一郎 編曲)
・ぼくらの町は川っぷち (峯陽 作詞/林光 作曲)

●演奏会前日 5月2日(金)K本さん(西六OB)、Sさん(西六ファン)と会う
 午後4時。
 僕は横浜の馬車道にいた。
 少年時代に憧れていた西六のソリスト、K本さんとその友人であるSさんと会うため、はるばる陸奥の地より出かけて行ったのであった。
 経緯を紹介させて頂こう。
 一昨年の西鎌定演の会場でSさんに声を掛けていただき名刺を頂戴し挨拶を交わした。
 その時、傍らにK本さんもいらっしゃった。
 K本さんとは中学生当時からの文通をする友人だったというSさんとは帰宅後数回のメールのやり取りをしていたが、深い付き合いはなかった。
 そのSさんから西六定演の一か月ほど前に思いがけないメールを受け取った。
 西六定演を鑑賞するようであれば、会って親しく話がしたいと書かれてあった。
 願ってもないことだった。
 西六が好きで児童合唱を愛する方と懇談するのは楽しいからだ。
 僕からもメールでお願いをした。
 そうであれば、この機会にK本さんともお会いしたいと。
 その願いが叶い、K本さんのおひざ元である馬車道で三人会をすることになったのであった。
 和食の居酒屋『すだち』で時を忘れ昔話や懐かしい歌の話しに花を咲かせた。
 話は尽きず、あっという間に3時間が過ぎ去った。
 K本さんの経営される店の開店時間になったので、お別れすべく店の外に出た。
 SさんがK本さんの店はどこかと尋ねられた。
 すぐ向かい側だと分かり、K本さんの店に立ち寄る展開になった。
 それから3時間近く「みんなのうた」「歌のメリーゴーラウンド」を中心とした話題で盛り上がった。
 K本さんの話は団員ならではのものだった。
 NHKの後藤田さんが児童合唱に熱心だったこととかN児の指揮者、古橋さんが格好良くて憧れていたとか西六の男の子は大きくなっても半ズボンで可哀想だったとか……。
 この時の三人の話の一部を紹介しよう。
K本さん「私たちは番組収録で歌ってもその後に歌う機会がなかったりすると覚えていない曲もあるのよ。18歳で卒団するので、在籍していた当時の曲しかわからないし」
るんるん「ファンは当時の楽譜を持っていたり、録音したりしていますからね。だから僕たちの方がいっぱい曲を覚えていたりするんですね」
Sさん「フォンテックがCD化してくれたのは良かったね。N児は「ぼくらのリサイタル」があるけど、西六ほどたくさんの曲を収録した合唱団はないよ。るんるんさんはソングブックⅢが好きなんですよね」
るんるん「ええ、今も車を運転しながらCDを毎日聴いていますよ。『ヨハン大公のヨーデル』とか最高です」
K本さん「あの曲は私じゃなくて先輩のYさんのソロだったわ。『春の川で』は好きな曲なのよ」
Sさん「ああ、いい曲だね。ワイトトイフェルの名曲だよ」
るんるん「ワイトトイフェルの曲だと『スケートをするひとびと』♪こーおりのー みーずうみー♪ もですよね」
K本さん「『ひかるこみち』も大好きな曲だったわ」
るんるん「メラーですね。『ゆかいにあるけば』もメラーの曲でしたね」
Sさん「そうそう、いい曲なんだよね。るんるんさんはどの合唱団が好きですか?」
るんるん「あの頃は合唱団にはこだわらなかったんです。むしろ曲そのものの魅力に惹かれていたんですよ。外国曲も良かったけど、60年代後半になって、NHKの委嘱を受けて若手の作詞家作曲家が作った新しい曲が好きでした」
Sさん「西六ファンだけどN児では『るんるんるんこな雪が』は気に入ってましたよ。そういえば、るんるんさんのブログのトップで雪をちらつかせていましたね。ずっとブログを見ていましたから、やめてしまったのが残念です」
るんるん「Sさんに見ていただいていたとは知りませんでした」
 児童合唱談義は尽きる様子が見えなかったが、明日の定演鑑賞が控えているるので、10時までにしようと時間を決めた。
 名残は尽きなかったがK本さんにJR関内駅まで送っていただき「明日の定期演奏会でまたお会いしましょう」とお別れをした。
 Sさんに上野駅から池之端の娘の住むマンションの近くまでタクシーで送っていただいたのは望外のことで、その親切には感謝してもしきれるものではない。

●演奏会当日 5月3日(土・憲法記念日)定演鑑賞、オフ会

定期演奏会
 午前11時過ぎ。
 僕は4人の歌仲間と昼食を共にすることにしていたので西六郷少年少女合唱団定期演奏会の会場がある晴海トリトンスクエアに早目に着いていた。
 やがて次々にメンバーが到着し、手打ちうどんを食べながら、僕が一括手配していたチケットを配った。
 開場の午後1時半となり、5人揃ってはやる気持ちを抑えつつ会場に向かった。
 途中で昨年の定演を最後に卒団したしおりん(僕が勝手につけたニックネーム)が居たので思わず馴れ馴れしく声を掛けた。(仲間にはナンパしていたように見えたらしい。)
 会場に入るとSさんが先着していたので前日の御礼を申し上げた。

 第1部は団員と合唱部員の合同演奏で始まった。
 一年ぶりで聴く天使のような歌声であった。
 〝シュビズビズババ〟の歌詞が印象的な『誰も知らない』以外は知らない曲ばかりだった。
 先入観のない中で鑑賞したわけだが『木を植える』が一番気に入った。
 合唱部員が抜けた後は有名な曲が続いた。
 クラシックや歌曲である。
 東日本大震災で、その年の演奏が見送られた『海はまねく』も披露された。
「♪手をあげて 海は呼ぶ 早く早くおいでと 海は呼ぶ♪」
 この歌詞が大地震により津波被害のあった年の演奏会で歌うのには抵抗があったのだ。
 あれから丸4年、美しい合唱曲であることを再確認できてうれしかった。
 前日K本さんがおっしゃっておられたことを思い出した。
「『海はまねく』を東京マイスタージンガーの三林さんが歌ったのが素敵だった」
 僕が好きなのは五十嵐喜芳さんだが、三林輝夫さんのテノールも捨てがたい。
 前日には「歌のメリーゴーラウンド」の司会もやったバリトンの宍倉正信さんの話も出たが、K本さんは素晴らしい歌手のみなさんと共演されていたようだ。
 現役団員には、NHKにそうした番組が無くなったので、機会がない。
 残念である。

 休憩時間に後部席の方向に振り向くとSさんの隣にK本さんが見えた。
 西鎌のF田さん、M田さんもいらっしゃるではないか。
 さっそく挨拶しに行った。
 K本さんがM田さんとの関係を紹介してくださった。
「私の下のパートを歌ってくれたのが彼女よ。昔からチャーミングなのよ」
 すかさず答えた。
「今は僕の彼女です」(どんだけ~)
 Sさん、K本さんと「みんなのうた」ファンのくじょうさんとを引き合わせた。

第2部はフランスの子供歌からであった。
 『ねえねえ、おじいさん』は、「みんなのうた」でも放送された曲だが、再放送がなかったため、50年ぶりに聴くことになり、少々興奮気味であった。
 次に峯陽氏と林光氏のコンビの曲が歌われた。
 児童合唱のための組曲である『ダボハゼのうた』は定演に連続して8年足を運んだが、初めて聴く演奏だった。
 『チコタン』『遠足』『阿蘇』と並び、西六の演奏に欠かせない組曲のようなので楽しみにしていた。
 『ぼくらの町は川っぷち』とともに演奏されたが、ファンならではのアイディアが思い浮かんだ。
 プログラムには恒例で一緒に演奏すると紹介されていたが、続編であるとも書かれてあった。
 「みんなのうた」ファンの自分の知識では、『ぼくらの町は川っぷち』の続編はもう一曲存在する。
 峯陽氏と林光氏のコンビによる『ぼくらの空は四角くて』である。
 この曲は1968年に西六が歌って放送されている。
 『ダボハゼのうた』は西六の委嘱作品、『ぼくらの空は四角くて』はNHKの委嘱作品の違いはあるが、『ぼくらの町は川っぷち』の続編という共通項がある。
ならば、『ぼくらの空は四角くて』も一緒に演奏してもらえたらどんなに嬉しいことかと。
 アンコールは4曲演奏された。
 途中で卒団生への花束贈呈があり、感動の場面にもらい泣きしてしまった。
 卒団生の隣の団員が号泣する姿を見ていたら我慢できなくなった。
 目に涙があふれ唇が震えた。
 これまでのアンコールは3曲迄であった。
 4曲演奏するのを聴くのは初めてだった。
 得した気分になった。
 卒団する堀出さんは小さい頃からずっと観ていたので、他人とは思えず、最後の退場時に深くお辞儀している場面では、まるで父親のような気分になっていた。

オフ会
 あらためて定演鑑賞の常連となった4人を紹介しよう。
 のぶちんさん(チェロ奏者)、くじょうさん(みんなのうた熱中人)、YUAさん(平吉毅州ファンブログ開設者)、信坊さん(筆者の親友)
 定演の後はこのメンバーによるオフ会となった。
 くじょうさんの提案のもとに月島でのもんじゃ焼きとカラオケでの交流であった。
 僕がカラオケに行くのは10数年ぶりのことだ。
 前日にK本さんの店でも見てはいたが、選曲する本はなく、ゲーム機を扱う感覚でのタッチ式の選曲に勝手がわからず戸惑うしかなかった。
 そして、「みんなのうた」の曲がたくさんカラオケになっていることを知らなかった。
 ただし、歌える曲は限られていた。
 頑張って『潮風のセレナーデ』『ピエロのトランペット』『山遊歌』『走れ並木を』『キャンディーの夢』を歌った。
 ほかに「みんなのうた」ではないがチャゲ&飛鳥の『万里の河』も歌った。
 はじめてカラオケで歌う曲ばかりで、出だしを間違えたり、音程を外したり、高音は声が出なかったり、恐ろしく下手くそだった。
 だからカラオケには行かないようにしていた。
 苦手なのだ。(ひとりカラオケなら大丈夫かも)
 信坊さんは辛抱強く一曲も歌わずに付き合ってくれた。
 ところが、くじょうさんとYUAさんは違った。
 二人の独擅場であった。
 特にくじょうさんの「みんなのうた」を歌い続けるパワーには圧倒されっぱなしだった。
「♪ こんなに月が 蒼い夜は 不思議なことが 起きるよ どこか・・・♪」
 訊けば相当練習したらしい。
 YUAさんも崇拝する平吉氏の合唱曲を中心に一人で何曲も歌ってくれた。
「♪今 目の前に ひとーつの朝 ・・・♪」
 最後の方にくじょうさんが『あんまりみどりがあかるいから』を歌ってくれ、うれしかった。
 こうして2014年の西六定演の一日は終焉を迎えたのであった。

 やはり肝心の定期演奏会に関する記事が少な過ぎたようだ。

 次のブログでも演奏会について紹介されているので、ぜひご覧いただきたい。


http://gyokuyo.tea-nifty.com/blog/2014/05/2014-8d97.html

http://blogs.yahoo.co.jp/milestone78_0628/37894422.html
 

麻野さんご投稿ありがとうございました。

 投稿者:西六郷鎌田記念合唱団 事務局  投稿日:2013年10月21日(月)15時46分6秒
返信・引用
  同じ合唱をやっていた仲間という事で嬉しく拝見いたしました。
40年代の卒業生も在籍していますので団員に回覧してみます。
19~20日と親睦を兼ねて八ヶ岳のスタジオ付きペンションに行ってきました。
あいにくの天気でしたが参加12名で5時間の集中練習をしてきました。
11月2日西六郷小学校創立80周年祝賀会(①線路は続くよどこまでも、②森へ行きましょう、③ぼくらの町は川っぷち)、11月24日大田区民合唱祭(①あの素晴らしい愛をもう一度、②遠い日の歌、{出演は、14時30分ごろ})
に出演いたします。
是非お出で下さい。
******
追伸。
2014年10月19日(日)
「西六郷鎌田記念合唱団 創立15周年記念演奏会」決定!
場所=大田区民プラザ大ホール
***********************************************
西六郷鎌田記念合唱団 事務局 深田 清隆

 

懐かしいです

 投稿者:大磯小学校の卒業生  投稿日:2013年10月14日(月)21時19分26秒
返信・引用 編集済
   こんにちは
 突然の問い合わせ、不躾だったらお赦し下さいませ。

 大田区民で大森東4丁目在住の者です。
西六郷小学校の辺りは、日々のジョギングコースエリアにあり、
いつも、貴校のお名前を校門で確認するたびに懐かしさを感じながら走っております。

 私は神奈川県の大磯小学校出身で、昭和40年代に合唱団に入っていました。
 西六郷の澄んだ歌声には常々憧れ、そしていちばんの目標にしたものでした。

 関東甲信越大会(NHK)や東日本大会(TBS)などのコンクールでご一緒すると、当時は携帯もパソコンもない時代ですが、
時々、メンバーの方と住所を教え合ったりして、しばらく文通のようなことをしていたような記憶もあります。
良きライバルだった西六郷の皆さんの、我々には真似のできない、独特な透明感を伴った美しいビブラートはいまでもよく憶えています。

 わが大磯小学校合唱団は卒業してからの活動はなく、
先輩が練習に顔を出したりする楽しみもなくなり、寂しく思います。
(鎌田先生と我が校の大塚先生とは交流があったと聞いています)

ホームページを拝見し、西六郷の皆様は継続して活動を絶やさずにご尽力していらっしゃると拝察いたしました。
もしも、昭和40年代に部員でいらした方がご在籍ならば、我が大磯小学校OBとの交流などに今後発展する可能性があればすてきだな・・・と思い、メールさせていただきました。ぜひ一緒に『空がこんなに青いとは』を歌いたい・・・そんな願望もございます。

まずは、11月の演奏会、ぜひ聴きに行きたいと思います。
素敵な歌声、楽しみにしております。

突然失礼いたしました。
実りのある、素敵な秋となりますように。

麻野久美




 
 

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