さて遅れついでに他のアニメのことも。10月から11月は、私にとっては豊作でした。と言っても2作品だけですが。
押井守監督作品の代表作と言えば、『機動警察パトレイバー劇場版』或いは『甲殻機動隊〜ghost in the shell〜』と答える人は多いでしょう。正直私もパトレイバー1が最高傑作だと思っています。しかしこちらを推すファンも多いことを知っておくべきでしょう。『うる星やつら2〜ビューティフル・ドリーマー〜』DVD。劇場用作品で唯一DVD化していなかった作品です。現在のレベルから観るとビジュアル面ではとても適応出来るモノではありませんが、当時はこの作品を観ていることがアニメファンのステイタスでした。押井守監督という人は論理的ではありますが、より感覚が優先されるタイプのようで、整合性よりビジュアルショックを選択するようです。それが開花したのがこの作品です。荒削りだが力強い創作意欲が感じられて、最後まで飽きない作品になっています。反面、実写は本当に下手で、私は『紅い眼鏡』からずっと一通り観ましたが退屈なシーンばかり続く冗長な構成で、「この人はアニメしか作れないんだな」と確信するほどです。
さて『うる星やつら2』は、はっきり言って“買う”のはコストパフォーマンスの面でお勧め出来ません。ですが、機会が有れば観ておくべき作品です。1984年、今から18年前の感覚的最先端傑作です。